こんにちは T.O.E.ベビーパークの中島真紀です。
私が長年教育現場に携わり、数千の御家庭と様々な出会いをさせて頂く中で心に強く浮かぶようになった言葉が3つありました。「子は親の鑑」「育てたように子は育つ」「三つ子の魂 百まで」という昔からの言葉です。
明るく朗らかで何事にも前向きに取り組み力を伸ばしていくお子さんもいれば、クラスメイトのささいな一言にも敏感に反応して意欲を失い行動する勇気を持つまでに大変な努力を要するタイプのお子さんもいます。新しい学習に瞳を輝かせる子もいれば「初めての事は失敗するから嫌だ」と新しい挑戦すべてから逃げたがる子もいます。 たくさんの子ども達と生活しているうちに、私は「同じタイプの子ども達はお母様のタイプも大変良く似ている」事に気付きました。外見や生活環境、言葉遣いなどは様々なのですが、お子さんの言葉に対する「返事の仕方」、行動に対する「声のかけ方」などお子さんへの「接し方」に共通点が非常に多いのです。
やがて私も自分の子に恵まれる日が来ました。我が子の為に、これまで培ってきた自分の教育技術の全てを注いで、最も望ましい育児の在り方を作りだそう!と様々な教育手法を研究しました。そして数多くの先人の知恵に触れ、確信を持ったのは「子どもの意欲や性格、気性、能力の基盤は3歳までの育児でほぼ決まる!」という事でした。
もちろん人は6歳でも10歳でも大人になってからでも いつだって成長していく事は出来ます。しかし年齢を重ねる程に学習には「多くの時間と努力を必要」とするようになっていきます。
それは読み書きや計算など目に見える「知育」に限りません。心の持ち方、豊かな社会性、スムーズなコミュニケーション能力の基盤を3歳までに確立するのとしないのとでは、その後の成長過程において出会うすべてのものから得られる「成長」がまったく違ったものになってしまうのです。
また中には幼児期を逸したら決して後からは身につかない能力もあります。
さて、これまで全国のお子さん達の為に教科書の指導書などは書いてきましたが、そのお子さん達一人一人の成長ぶりを長く見つめ続ける事は出来ません。わかっていてもそこに一抹の寂しさを感じ始めていた頃でしたので、決して「卒業」という別れの日が来ない我が子の為に育児カリキュラムを書き下ろす事は私にとって最高の喜びでもあり楽しみでもありました。
結果として息子は0歳9ヶ月には耳や鼻や口など身体部位を言えば的確に指さす事が出来ました。身の回りの物や動物園・水族館などにいる生き物の名前もすべて覚えていました。(英語・日本語両方で)1歳半にはごく普通に会話をし、アルファベットや平仮名も半数以上読めました。3歳では一桁の加減計算をこなしました。
しかし何より特筆したいのは、手前味噌ですが息子は大変に感受性豊かで社会性に富む子どもに育ったという事です。初めての場所でも自分から積極的に他者と関わっていき、その場で多くの友達を作って遊ぶ・・・そんな子です。
小学校では遅すぎる、幼稚園では遅すぎる、と言ったソニーの井深氏の真意がわかったような気がしました。もちろん小学校からでも「より良い育児」の方策はいくらもあります。しかしそれは「より早い時期」から「子どもの能力を引き出す育児」をした時の結果には絶対に及びません。そしてその「子どもを伸ばす育児」とは決して早期教育でもなければ先取り教育でもありません。
適切な時期に適切な環境を与える、自然の摂理にかなった「適期教育」なのです。
お母様の子どもへの接し方、言葉の選び方、態度、そういった日常のありふれた行動のすべてが「お子さんの脳と能力と心」を育てる重要な鍵を握っているのです。新しい乳幼児教室を!というお話を頂いた時には本当に深く悩みました。私にそのような大任が務まるのか?と不安もありました。
しかし「小学校(にお子さんが入学したお母様達に)では遅すぎる!」という思いが例え学校現場を退職せねばならないとしても、T.O.E.ベビーパーク起ち上げをお引き受けしよう、と決心させました。私を支えて下さる多くの皆様の声と協力があって、ベビーパークは生まれました。
一人でも多くのお母様・お父様がこの「子どもを伸ばす積極的育児法」に触れて、より良い子育てのコツを見出して下さる事を願っております。
中島 真紀 * MAKI NAKAJIMA
TOEメソッド創設者 中島家の長男の成長記録
生後3時間 |
・絵本を読んであげると絵をじっと見つめ(注視)本を動かすと目で絵を追うことが出来た。 ・独力で手を握って開くことが出来た。 ・土踏まずが、すでにあった。 |
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生後1週間 |
・うつぶせで首をしっかり持ち上げる。 ・ズリ這いで産院の大人用ベッドを3周する。 |
10日後 | ・喃語が活発になる。 |
5週目 | ・感情を伝えるようになる。 |
6週目 |
・うつぶせで顔を胸まで10秒以上もちあげられるようになる。 ・あやすと笑う。 ・胎教で聴いていた歌に合わせて「あ〜う〜」と歌う。 |
2ヶ月 |
・ハンドリガードが活発になる。 ・一人遊びが出来る。 ・「バイバイ」が出来る。 ・言葉を話す「えほん」「hello」「えいご」(意味はわかっていない様子)。 |
3ヶ月 |
・首がすわる。 ・寝返りする。 |
4ヶ月 | ・「一人すわり」が完成する。 |
5ヶ月 | ・自在にハイハイ出来るようになる。 |
6ヶ月 |
・つかまり立ち。 ・「時計」と言うとどのような形状の時計でも指させるようになる。 ・積み木を両手に持って打ち鳴らす。 ・モノに名前がある事を明確に認識。指さしが始まる。 |
7ヶ月 |
・高這い完成。 ・ねじるタイプのビンのふたを一人で開ける |
8ヶ月 | ・二語文が出る「パパ 抱っこ」 |
9ヶ月 |
・名前を呼ぶと「ハイ!」と手をあげる。 ・「キラキラ」「バンザイ」「いただきます」「ごちそうさま」など決まった仕草が出来る。 ・「口」「耳」「鼻」など身体部位を言えば的確に指させる。(日本語・英語どちらでも) |
10ヶ月 |
・○△□☆などの型はめパズルが出来る。 ・赤・青・黄・緑の4色がわかる。 ・一人で立つ。 ・盆踊りで踊りまくる。 |
1歳 | ・「むすんでひらいて」を歌に合わせて完璧に出来る。 |
1歳3ヶ月 |
・一人でブランコに乗れる。 ・アルファベットが半分くらい読める。 ・ウンチが出る前に教える。 ・「上下」「左右」「前後」の概念がわかり正確に答えられる。 ・「レゴで何か作ってみて?」と言ったら、 やや太くて長いブロックを一つ探し出して「ハーモニカ!」と答えた。 ・直径1mmの穴に棒をさせる。 ・色が12色以上わかる。 |
1歳4ヶ月 |
・ひらがなが半分くらい読める。 ・「ぞうさん」を1番通して正しく歌えるようになる。 ・鉛筆を正しく持てるようになる。 ・「ABCの歌」でA〜Zまで正確に歌える。 |
1歳半 |
・ボールを1m以上投げられる。 ・でんぐり返りが出来る。 ・DEWの「TAPE CAP」に応募し始める。 ・こどもチャレンジの「ポケット(2〜3歳用)」の内容がもの足りなくなり 「ほっぷ(3〜4歳用)」に変更する。 |
1歳7ヶ月 |
・初めてバイオリンを弾く(本格的に習い始めたのは3歳半以降)。 ・文章の「てにをは」がかなり正確になる。 ・ママが「何だか成長したねぇ」と言うと「成長しちゃったねぇ」と答えた。 |
1歳8ヶ月 |
・たんぽぽの綿毛が飛んだ後の軸を「これは子どもがみんな飛んで行っちゃった後の たんぽぽのママなんだ。だから大事なんだ」と大切にしていた。 |
1歳9ヶ月 | ・室内用ジャングルジムのてっぺんに登って手放しで立つ。 |
1歳11ヶ月 | ・DWE「ライトブルーCAP」取得。 |
2歳4ヶ月 | ・知能検査の結果、IQ242の数字を出す。(6歳児相当) |
2歳10ヶ月 |
・ひらがなの絵本が読めるようになる。 ・一桁の足し算・引き算が出来る。 |
3歳半 | ・ネイティブの英米人と普通に会話出来る(両親はまったく英語を話せない)。 |
3歳11ヶ月 | ・DWE卒業(最年少卒業) |
4歳 | ・簡単な英文が読めるようになる。 |
5歳 |
・英検3級合格。 ・繰り上がりのある足し算・引き算が出来るようになる。 |
6歳 |
・進学塾等、特別な受験対策をすることなく 「暁星国際小学校インターナショナルコース」合格。 ・ボルダリング、ロープクライミング能力が評価され、 ロッククライミングジムの広告に起用される。 ・油絵が「学展」にて入選。 ・「TVチャンピオン小学生料理人選手権」本戦に出場。 |
TOEメソッド創設者 中島家の長女の成長記録
(長男ほど胎教に取り組めず、絵カードのフラッシュも出来ずに育てました)
2ヶ月 | ・寝返りが出来る。 |
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3ヶ月 | ・おすわり完成。 |
4ヶ月 | ・交差パターンでの高這い完成。 |
5ヶ月 |
・独力でつかまり立ちが出来る。 ・初語「パパ」「ママ」「にィ(お兄ちゃんの意)」。 |
6ヶ月 | ・母親の親指に掴まって30秒以上ぶら下がりが出来る。 |
8ヶ月 | ・言葉が増える「晴れ」「大丈夫!」「行こうよ」 |
10ヶ月 | ・一人で歩く |
1歳3ヶ月 |
・二語文活発になる。「ち(うんち)出た」「おっぱ飲む」「ごはん おかわり」 ・くつを脱いだら自分でそろえる。 ・自分が脱いだ服をたたむ。 ・重いせんたくものかごを洗面所からベランダまで運ぶ。 |
1歳6ヶ月 |
・鉄棒で足抜き回りが出来る。 ・横転が出来る(いもむしゴロゴロ) |
1歳8ヶ月 | ・大人と自由に会話出来るようになる。(兄より半年遅い) |
以降、知能面においては大体長男より半年〜8ヶ月遅れての成長を見せました。やはり胎教や絵カードの取り組みの違いが差となって現れたようです。
ただ、絵カードや絵本の取り組みを充分してやれなかった分、意識的にたっぷりと「語りかけ」の時間を取っていましたので、0歳時期から不思議なほど「助詞」の使い方が的確だったのが印象的でした。また長男ほど語彙が豊富ではありませんでしたが、名詞ばかりでなく「大丈夫!」「行こうよ」「私も!」といった0歳児には理解が難しいのでは?と思われる言葉を多く使うのが驚きでした。
身体発達・運動能力の発達は兄よりもかなり早かったです。これは0歳0ヶ月〜6ヶ月の頃、上の子は泣くと心配してすぐに抱っこしていたのに対し、妹の方は家事などでどうしても手が離せない時には優しく声をかけるだけでしばらく抱き上げずにおいた為、運動の機会が兄より多く与えられたと思います。
すぐに抱いてあげられない事によっても情緒面や感情面に問題点は見られませんでした。